蕁麻疹で使用されるお薬「タリオン」の副作用について
タリオンは2000年に発売された第2世代ヒスタミンH1拮抗薬となりアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚炎などの症状を改善します。
さらに気管支喘息の発作予防やアトピー性皮膚炎の治療にも利用されています。
そしてタリオンの主な作用はヒスタミンH1受容体を遮断することですが、免疫反応に関与している好酸球の作用を抑えたり、アレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用を併せ持っています。
タリオンの効果を調べるために皮膚の赤みや膨疹、かゆみなどをわざと起させてどのくらいで効き目が現れるかを確認した所、赤みは30分程度、膨疹とかゆみは60分程度で治まったという報告があります。
この結果から効果の発現は他のヒスタミンH1拮抗薬と比べて早く現れるといえます。
そして、他の第2世代抗ヒスタミンH1拮抗薬と比較し効果はやや強めと評価されており蕁麻疹やアレルギー症状の改善によく用いられているお薬の1つとなっています。
タリオンは第1世代と比べると眠気などの副作用が少なくなり服薬しやすいお薬といえます。
とはいっても全く眠気がないわけではなく、人によっては感じやすい人もいます。
また、ヒスタミンH1受容体の選択性が高いといっても全くアセチルコリン受容体に作用しないかというとそうでもなく、唾液の分泌を減少させたり胃腸の働きを低下させてしまいます。
しかし、タリオン全体の副作用は2.0〜9.5%前後されており比較的少ない方になります。
この中で、過敏症症状として発疹や蕁麻疹、かゆみが出る場合があります。
これは他の抗ヒスタミン剤でも起こりえますが、このようなケースではもとからある蕁麻疹を悪化してしまうので処方を換えてもらう必要があります。
そして抗ヒスタミン剤の中には食欲が増進して体重増加の副作用がみられるものがありますが、タリオンにはこのような副作用は報告されていません。
ただし、腎排泄のため腎疾患のある人や高齢者は代謝が悪く副作用が強く現れる可能性があり注意が必要です。
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