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蕁麻疹発症と肝臓・腎臓の関係について

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大人の蕁麻疹の原因は約70%は原因不明となります。
そして、風邪のような感染症の後に起きるものが10〜20%、食物アレルギーが5〜10%、内臓疾患特に肝機能障害によって起こるものが約5%、お薬の副作用が2〜3%といわれています。
ですから、内臓が関係して引き起こされるケースは少ないといえますが、全くの無関係とも言い切れません。
特に肝臓の場合は、肝臓が疲れると何かしらの不調がでやすいことがわかっています。
肝臓は胆汁を作り消化を助けたり、栄養素を貯蔵したり、解毒作用などを持っています。
中でも解毒作用は重要で疲れなどによってこの作用が十分に発揮されなくなると蕁麻疹の原因物質がうまく代謝されずに蓄積してしまいこの症状が引き起こされてしまいます。
肝機能障害の中で一番多い病気がB型肝炎やC型肝炎などのウイルス感染です。
これらの感染症にかかると抗原抗体反応によってヒスタミンが放出され、これによって蕁麻疹が引き起こされてしまいます。

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一方、腎臓は老廃物をろ過する働きを持っています。
腎機能が低下することでこの作用が弱くなり、蕁麻疹を誘発するような物質がうまく排出されずに蓄積して引き起こされるケースもあります。
とはいってもむくみなど他の症状が現れることが多く、頻度的にはかなり少なくなります。
しかし、炎症が腎臓におきて腎臓が肥大する症状が出る急性尿細管間質性腎炎では発疹や蕁麻疹が見られるケースがあります。
また、発疹などは現れなくても肝臓や腎臓などの内臓疾患がかゆみと関係している場合もあります。
例えば、腎機能が低下し老廃物が全身にたまることでかゆみを生じてしまいます。
特に透析を行っている人の約7割に見られ、かゆみの原因物質が透析を行うことで取り除かれるとかゆみが止まります。
また、胆汁を出す胆管が壊れ、全身に胆汁があふれる原発性胆汁性肝硬変では全身にひどいかゆみが生じます。
そして、症状が進むほどかゆみは強くなります。
このように肝臓や腎臓といった内臓機能の低下はかゆみや蕁麻疹を引き起こすきっかけになるといえます。

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