疥癬のお風呂による感染の影響と疥癬の治療について
疥癬は、ヒセンダニが寄生することで起こる病気です。
しかし、たとえ疥癬になったとしても、お風呂による他人への影響を考える必要はありません。
普通の疥癬では隔離も不要です。
普通の疥癬では、お風呂に入ることによって他人に感染するという影響はほとんどありません。
感染の影響があるとすれば、多くの場合はタオルや脱衣場や風呂場で長時間患者と他人が接触したことが原因です。
タオルやお湯を介することによる感染の影響は少ないですが、感染の原因は色々と考えられるので、床に敷いてあるマットなどはこまめに交換した方が良いです。
一方、個別隔離のうえで治療を行うのが原則のノルウェー疥癬の場合も、お風呂による感染の影響は少ないです。
しかし、脱衣所のタオルやマットを介しての感染の影響が考えられます。
介護施設などでノルウェー疥癬の患者がお風呂に入る場合は、普通の患者が全員終わった後の方が良いです。
お風呂が終わったら、職員が殺虫剤などを使って掃除をすると良いです。
疥癬は内臓に影響を及ぼすことはありません。
しかし自分だけではなく周りの人に迷惑をかけてしまう可能性があるので、症状が現れたら皮膚科を受診することが大切です。
ヒセンダニの駆虫薬を内服するのが治療方法の一つです。
病状や体重によって服用する量が異なります。
また、薬はヒセンダニの幼虫や成虫に対しては効果がありますが、卵には効果がありません。
よって薬を合計2回服用するという場合には1回目の薬を服用してから1週間間隔を空けて2回目の薬を服用します。
そうすることで1回目に薬を飲んだときに残っていた卵が2回目に薬を飲む頃にはふ化するので薬の効果が現れます。
また、疥癬の薬の作用はダニを駆除する農薬と同じです。
外用薬もありますが、きちんと効果を得るためには決められた用法用量を守って使用することが大切です。
薬を病院で処方された際には、自己判断で薬を中止したり使い続けたりせずに、医師の指示に従って使用することが必要です。
他には入浴も治療に効果があります。
可能な限り毎日お風呂に入って体を清潔に保つことが、疥癬の発症を抑えることに繋がります。
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