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疥癬を知り家庭内感染者に対しての予防を考える

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疥癬はヒゼンダニが人の体に寄生し起こる病気です。
アレルギー反応のため激しい痒みや発疹などがおこり人から人へとうつる感染症でもあります。
温度変化や乾燥に弱く人間の皮膚から離れると2.3時間で死にます。
疥癬には通常疥癬と角化型疥癬がありどちらも寄生するダニの種類は同じですが寄生するダニの数に違いがあります。
通常型は1人に対して1000匹程度ですが角化型は100万から200万、人によっては500万から1000万匹程のヒゼンダニ寄生します。
一般的に多いのは感染力の弱い通常型感染ですが、免疫力が低下していると角化型感染になります。
感染力が極めて強いため個室隔離が必要になります。
ヒゼンダニが寄生してから病状がでるまでの潜伏期間は通常型で約1カ月から2カ月、角化型では早くて4.5日遅くて2週間と言われています。
疥癬の感染経路は2つのルートがあります。
皮膚と皮膚が接触することによって感染する場合と寝具や衣類など共用品を通じて感染する場合です。
家庭で感染者がでた場合効果的に予防するためにもこの2つの感染経路を覚えておくと予防方法についても考えやすくなります。

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家庭で感染者が出た場合どのように予防、対応すればよいか考えます。
通常型と角化型とでは予防の注意点が異なります。
通常型では手洗いを十分に行うことはもちろんのこと身につけるものを清潔にすることなどで予防をします。
下着類を毎日交換しタオルなど肌に直接触れるものは家庭内といえども共有することは避けます。
毎日入浴し手足など入念に洗うようにします。
角化型の場合は衣類を毎日交換することに加えて入浴を一番最後にしたり入浴時かさぶたなどが散らないよう注意するといった予防が必要です。
家庭内で角化型疥癬感染者がでた場合は周りの家族も予防的治療が必要になる場合があります。
家庭であっても感染者に接する時は予防着や手袋、スリッパを用意し洗濯物は50度以上のお湯に10分間以上浸した後洗濯し乾燥機も使用します。
感染者の部屋はしっかりと掃除し殺虫剤をまくようにします。
疥癬は潜伏期間を経て発症します。
伝染を繰り返さないためにも家庭で感染者がでた場合は必ず家族も検査を受ける必要があります。
角化型は免疫力が低下している人しか感染しないのでほとんどが通常型です。
本来ヒゼンダニの生命力が弱く通常型ならばしっかり予防し、気をつければ感染しにくいので家庭内で過剰な反応を取らないようにしてください。

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