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子供に多い温熱蕁麻疹について

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 蕁麻疹は、皮膚の血管が何らかの理由で拡張し、血液中の血漿成分が血管から漏れ出して皮膚を膨らませてしまう病気です。
放っておいても数十分から数時間程度で自然に症状が消失してしまいますので、あまり神経質になる必要はありません。
しかし、強い痒みを伴うことが多いため、皮膚をかきむしって症状を悪化させてしまうケースが少なくありません。
 大人の場合は、なぜ皮膚をかきむしってはいけないのか、その理由を理解することができますので、かかずに我慢することができます。
でも、まだ分別のない幼い子供の場合だと、かかずに我慢させることは容易なことではありません。
まさか手を縛ってしまうわけにもいきませんので、蕁麻疹が引くまで親も大変な思いをすることになります。
しかし、皮膚をかきむしって傷を作ってしまうと細菌感染してしまうおそれがあります。
感染症が原因となって蕁麻疹が悪化してしまう可能性が高いので、できるだけ皮膚をかかないように我慢させる必要があります。

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子供によく起こる蕁麻疹に、温熱蕁麻疹というものがあります。
温熱蕁麻疹は、体が温まると発症する蕁麻疹です。
温熱蕁麻疹の場合は、他の蕁麻疹とは異なり、地図のように広がった大きな膨疹はできません。
まるで蚊に刺されたかのような小さな膨疹がポツポツと生じます。
そのため、蕁麻疹だとは気づかない人も多いです。
だいたい1時間以内に症状が消失しますが、非常に強い痒みを伴いますので、子供がかきむしってしまわないように注意する必要があります。
 温熱蕁麻疹が起こりやすいのは、入浴後や運動後、暖房器具のそばにいる時、冬場に厚着をした時などです。
症状を起こさないようにするためには、温熱を避けるしかありません。
冬場もヒーターなどのそばに行かないようにするとか、コタツには入らない、お風呂は短時間で済ませて入浴後は体に軟膏を塗るなどの工夫をする必要があります。
ただし、特別な治療を行わなくても、温熱蕁麻疹は成長と共に自然に治っていきます。
即効性のある治療方法はありませんが、抗ヒスタミン剤を服用しながら、気長に治療を続けるようにするのがベストです。
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