蕁麻疹治療に使用する薬であるザイザルと成分について
蕁麻疹には様々な種類がありますが、事の発端は皮膚に近い血管周辺にある肥満細胞から何らかの原因でヒスタミンが遊離されることです。
このヒスタミンが毛細血管に作用して血管壁の透過性を亢進させます。
その結果、血管の内側から周囲組織に血漿がしみ出て赤く膨らんでかゆみを引き起こします。
ですから、この疾患の治療の中心は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服や注射となり、蕁麻疹の種類に関係なく効果が期待できます。
また、医師の判断によっては軟膏なども併用されます。
この中のお薬で良く処方されるものに第2世代抗ヒスタミン薬であり、その中でも強力な作用を持つものに「ザイザル」があります。
ザイザルの成分名はレボセチリジン塩酸塩で、これはセチリジンの眠気などの短所や作用時間などを改良したものとなります。
そのため効果の発現時間が1時間と早くなり、効果が続く時間もセチリジンよりも長くなっています。
さらに眠気の副作用を軽減した成分となります。
ザイザルは2010年から販売されているお薬で、錠剤と小児用薬としてドライシロップも販売され生後6ヶ月から服用可能となっています。
そして、世界中で使用されており、英国のアレルギー・臨床免疫協会ではセチリジンやレボセチリジンは授乳中に抗ヒスタミン剤が必要な場合に望ましい選択肢とされています。
しかし、発売されてから日が浅く、特許が切れていない関係でまだジェネリック医薬品は出ていません。
また、同様の生物活性を持つ成分であるセチリジンであればドラッグストアなどで市販薬が販売されていますがレボセチリジンはまだ市販されていません。
ザイザルはアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚のかゆみなどに用いられ効果を発揮し、眠気などの副作用が強くないという特徴があります。
そして、慢性蕁麻疹における有効率は77%という成績が出ています。
ザイザルはヒスタミンH1受容体をブロックするだけでなく、アレルギー物質を放出する好酸球の働きを抑えたり、ロイコトルエンなどのケミカルメディエーターの分泌を抑える作用も併せ持っています。
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