疥癬とお風呂、その入浴方法とは
疥癬という病気は、ダニが原因で発生します。
このため、不潔な環境にいるとそれになりやすく、疥癬になった人から別の人へとうつることもまた珍しくありません。
そのため、集団生活を義務づけられている場所だと、誰か一人が疥癬になると、気がついたら全員がそれになっていた、というケースも存在します。
では、そんなやっかいな存在にはどうやって対処すればよいのかと言いますと、入浴となります。
これは皮膚の清潔さを維持する、あるいは取り戻すという意味があります。
疥癬になると体中がかゆくなるため、お風呂に入るのを嫌がる人が少なくありません。
これは皮膚を温めると、余計にかゆみが増してしまうからです。
しかし、お風呂に入らないでいると、余計に皮膚が汚れるため、症状が悪化してしまいます。
そのため、この方法を用いる場合は、なぜ入浴が必要なのかを、その人に対しきちんと説明してからにしましょう。
どのような治療方法を用いるにしても、理解や同意は必要です。
疥癬の治療方法としてお風呂に入る場合は、熱めのお湯は避けるようにしましょう。
これはかゆみで苦しんでいる人だと、長時間の入浴が初めから厳しいためです。
のんびりと入浴してもらいたいのに、本人の体調でどうにもならないとなると、この方法を採用する意義が薄れます。
そのため、多少ぬるめだと感じるお風呂にしましょう。
そうすればお湯から受ける刺激も自ずと低下するため、リラックスして入浴できます。
お風呂に一人ではいるのに不安があるのであれば、誰かに介添えを頼みましょう。
この方法を用いる際は、家族に面倒を見てもらうのが一番です。
その方が精神的な負担は減るため、楽になります。
疥癬を患うと、かゆみによりかなり苦しむため、入浴に代表される日常生活に支障を来すのは珍しくありません。
しかし、お風呂に入らないでいると、余計に病状が悪化してしまいます。
このため、疥癬だと診断されたら、周囲の理解やサポートを受けられるようにしましょう。
どのような治療方法を用いるにしても、自分一人でそれに取り組むのは難しいと言えます。
お風呂に入るのを苦痛だと感じると、それがストレスになるので、自分に適した入浴方法を見つけるようにしましょう。
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